中高年応援チャンネル 57歳 地球旅行 日記

人間と呼ばれている生物を操縦して地球を旅行中。自分自身の為の備忘録。

TED動画「ターリ・シャーロット: 楽観主義バイアス」

「事実はなぜ人の意見を変えられないのか 説得力と影響力の科学」
著者 ターリ・シャーロット 

★事実はなぜ人の意見を変えられないのか? 予想した内容とほぼ同じ事が書かれていた。
自分自身の思い込み、信念を優先させる傾向から抜け出せない。
要するに人は自分の見たいものしか見えない。フィルターが掛かる、
偏る、バイアスが掛かる。誰もが陥る盲点、その危険な傾向に気づかせる。


TED動画「ターリ・シャーロット: 楽観主義バイアス」
日本語字幕を表示することができる(33の言語表示)

The optimism bias | Tali Sharot
この動画を見て欧米人と日本人の違いを実感できた。
元々欧米人たちに楽観主義者が多いので日本人がこの動画を見ると多少の違和感を感じると予想もするけれど、徐々に納得できる部分や参考にできる発見もあり、応用できると感じさせる内容。


楽観バイアス
・人間心理に関する用語で、物事を自身にとって都合よく解釈してしまうこと。「認知バイアス」の一種であり、危険な物事を目にしても自身には危険はないと考えてしまうことなどが楽観バイアスにあたる。日常生活における心理的なストレスを軽減するため、無意識に行われるとされる(実用日本語表現辞典)
・自分自身の行動や能力などを実情よりも楽観的にとらえ、危険や脅威などを軽視する心的傾向(デジタル大辞泉)

★動画の最後の「崖の上からパラシュートを着けて飛び降りるペンギンの絵」の解説転載
パラシュート=健康診断、予算調整、保険、婚前契約、貯蓄、代替案

ターリ「この漫画が私の言いたいことをうまく表しています。もしあなたが崖の上にいる
悲観的なペンギンで飛べないと信じ込んでいるのであれば絶対に飛ぶことはないでしょう。
なぜならば いかなる進歩を実現するのにも異なる現実を想像できなければならないからです。そして その現実が可能であると信じなければなりません。
しかし もしあなたが極端に楽天的なペンギンなら良い結果を期待して盲目的に飛び降り
地面にぶち当たるときに大変なことになるでしょう。
もしあなたが楽天的なペンギンで本当に飛べると思っていながら念のためパラシュートを背負い計画通りに行かなかったときに備えていたとしたら、鷹のように空を舞う事ができるでしょう。ただのペンギンだったとしても。ありがとうございました」
★この動画で彼女が伝えたかったメッセージを私なりに補足すると、
楽観主義バイアスのメリットを持ちつつ、楽観主義の持つ危険性デメリットも忘れず、
健康を保ち、予算の範囲内で、保険に加入し、事前契約もしっかりして、貯蓄もして、万が一の時の代替案も用意して置けば、楽観主義の人生を謳歌できる。
崖の上でただ佇むだけの悲観主義のペンギンのような人間では人生は損をする。
しかし無計画の楽観主義な人間では人生が破滅してしまう。
人間もパラシュートを着けて崖から飛び降りる冒険好きのペンギンのように理性的な冒険家になれば人生を最高に楽しめるはずだ。


楽観主義バイアス



ほとんどの交通事故の発生原因が、自信過剰の運転手と他人の運転技術を過信し過ぎる運転手の2人の運転手たちの同じ過信という要素が重なった時に発生するんだと考えたら、このダニング=クルーガー効果の難解な説明も理解できる。



メタ認知の知識的側面
メタ認知は「客観的な自己」「もうひとりの自分」などと形容されるように、現在進行中の自分の思考や行動そのものを対象化して認識することにより、自分自身の認知行動を把握することができる能力である。メタ認知的知識とは、自分自身の状態を判断するための知識を指す。メタ認知的知識をもとに自分の考えの矛盾に気づき、課題の特性を把握した上で解決方略を修正していくといった活動を行うことができる。
★「一度にたくさんのことを伝えても、聞き手はそのすべてを覚えられないだろう」
★「難しい話をするときは、具体例を示すとわかりやすくなるだろう」
といった人間の認知特性や課題、方略に関する知識を経験から蓄積しており、それぞれを必要に応じて活用している。


自分が何かを行う際どのようなプロセスを踏んでいるのかを知ることや、自分の思考や行動そのものを対象として客観的に把握し、それを実行するという特徴から以下のような4つの機能で表現される。
・知識を監視する能力
・知ることについて知る
・認知についての認知
・自身の理解についての理解



「事実はなぜ人の意見を変えられないのか-説得力と影響力の科学」 単行本 – 2019/8/11
「脳は楽観的に考える」 単行本 – 2013/7/1
ターリ シャーロット (著), Tali Sharot
ロンドン大学ユニヴァーシティ・カレッジのウェルカム・トラスト・センターの研究員。ニューヨーク大学で心理学と神経科学の博士号を修得。『タイム』『ニューサイエンティスト』『ニューヨーク・タイムズ』などで楽観性、記憶、感情の研究に基づいた記事を書いている

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