Q
自殺願望のある人からの質問 (年齢・性別不明)
A
マハラジさん
2022/8/20

私が好きなインドの賢者ニサルガダッタ・マハラジの本から、マハラジの言葉などを抜き出して転載しますので、その言葉から幸せになる秘訣を汲み取ってください

マハラジ

あなたが何かに、しがみつく時だけ心配事は生まれる。
何にも、しがみつかなければ何の心配もない。
より劣ったものを放棄する事は、より偉大なものを得る事なのだ。
全てをあきらめなさい。そうすれば、あなたは全てを得るだろう。

問題をつくり出すのは、あなたがそれにしがみついて離さないからだ。手放しなさい。
夢を夢として見る時、あなたは目覚める。だが私はあなたの夢自体には興味がない。私にとっては、あなたが目覚めなければならないと知る事だけで充分だ。夢の人生において一定の成果をあげる必要はないのだ。あるいは、それを高尚なものにしたり、幸福で美しいものにしたりする必要もない。あなたに必要な事はただ、夢を見ているという事を自覚する事なのだ。想像する事をやめなさい。矛盾と不調和、虚偽と悲しみの人間の状態を見るがいい。そして、それらを超えていく必要性を見なさい。無限の空間の中に微小な意識の原子が浮遊している。そして宇宙はその中に包含されているのだ。

夢の中で、あなたは誰かを愛し、他の人は愛さない。目覚めと共に、あなたはあなた自身が全てを包含する愛そのものだと知るのだ。個人的な愛は、いかに強烈で真正なものであっても、必ず束縛する事になる。自由の中での愛は全ての愛なのだ。

あなたが愛そのものである時、あなたは時間と数を超える。一人を愛する事の中で、あなたは全てを愛し、全てを愛する事の中で、あなたは一人一人を愛する。一人と全ては背反してはいないのだ。

あなたは過去と未来に関心を持ちすぎている。それらはみな、あなたの存在を継続させたい、自分自身を消滅から守りたいという切望から起こるのだ。あなたは継続する事を求める為に、他の人達に一緒にいてもらいたい。それゆえ彼らの存続に関心をもつのだ。しかし、あなたが呼ぶ存続とは、夢の存続にすぎない。それよりは死のほうが望ましい。そこには目覚めるチャンスがあるからだ。

全ての欲望から自由である事が永遠なのだ。全ての執着は恐れを暗示している。なぜなら全ての物事は、はかない、つかの間のものだからだ。そして恐れは人を奴隷にしてしまう。この執着からの自由は、修練によってもたらされるものではない。人が自己の真の存在を知った時、自然に執着から自由になるのだ。愛は執着しない。執着は愛ではないのだ。

そこに得るようなものは何もない。全ての想像を放棄して真我を知りなさい。自己知識が無執着なのだ。全ての切望は不充分な感覚から生じる。何も不足してはいないと知ること、存在するもの全てはあなたであり、あなたのものなのだと知ることで欲望はやむのだ。

訓練しなければならない事は何もない。自己を知る為に、あなた自身でありなさい。あなた自身で在る為に、あなたがあれやこれだと想像する事をやめなさい。ただ在りなさい。あなたの真の本性を現れさせるがいい。探求によってかき乱されてはならない。

それが今ここにすでにあるとき、何を待つというのだろう？ ただよく見て、見いだすだけなのだ。あなた自身を、あなたの自己の存在を見なさい。あなたはあなたが存在する事を知っている。そして、あなたはそれを愛しているのだ。すべての想像を捨て去りなさい。それだけだ。時間に頼ってはならない。時間とは罠だ。待つ者は死ぬ。生命は今だけに在る。私に過去や未来を語ってはならない。それらはあなたのマインドの中にのみ存在するのだ。

質問者
あなたもまた死ぬでしょう。

マハラジ
私はすでに死んでいるのだ。私の場合、身体的な死は何の違いももたらさない。私は永遠の存在だ。私は欲望と恐れから自由なのだ。なぜなら私は過去を思い出さず、未来を想像しないからだ。何の名前も形もないところに、どうして欲望や恐れが存在できるだろうか？ 無欲と共に永遠がもたらされるのだ。私は安全だ。なぜなら存在しないものが存在するものに触れる事はできないからだ。あなたは安全ではない。なぜなら、あなたは危険を想像するからだ。もちろん、あなたの現在の身体は複雑で傷つきやすく、保護を必要としている。しかし、あなたがではない。ひとたび、あなたが難攻不落の存在であると自覚したならば、マインドは平和になるだろう。

質問者
世界が苦しんでいる時に、どうして無為が役に立つのでしょうか？

マハラジ
行為が必要な時には行為が起こる。人は行為者ではないのだ。彼は起こっている事に気づいている。彼の存在そのものが行為なのだ。窓は壁の不在だ。そして、それが空気と光を与える。なぜなら、それが空だからだ。全ての精神的内容、全ての想像と努力を空っぽにしなさい。そうすれば、その障害の不在そのものが、実在が流れこんでくる場を与えるのだ。もし本当にある人を助けたいと思うならば、近づかずにいる事だ。感情的に助ける事に専心しようとすれば、果たせずに終わってしまうだろう。あなたは非常に忙しく駆けまわり、自分の慈愛的な性質にとても満足するかもしれない。だが、たいした助けにはならないだろう。人が本当に助けられるのは、彼がもはや助けを必要としなくなった時なのだ。それ以外は全て無用のものだ。

質問者
ただ座って助けが起こるのを待っているほど、充分な時間はないのです。人は何かをしなければなりません。

マハラジ
もちろんそうするがいい。しかし、あなたにできる事は限られている。自己だけが無限なのだ。あなた自身を限りなく与えるがいい。それ以外の全ては、わずかな量でしか与える事はできない。あなただけが計り知れないのだ。助ける事はあなたの本性だ。食べたり飲んだりする時にも、あなたは身体を助けているのだ。あなた自身の為には、何も必要ない。あなたは純粋な明け渡しだ。無始無窮であり無尽蔵なのだ。あなたが悲しみや苦しみを見る時は、それと共に在りなさい。性急に行動に走ってはならない。学ぶ事も行動も、本当の意味での助けにはならないのだ。悲しみと共にありなさい。そして、その根底にあるものを露わにしなさい。理解する事を助ける事が、本当の助けとなるのだ。

質問者
私の死は近づいています。

マハラジ
時間が足りないのは、あなたの身体だ。あなたではない。時間と空間はマインドの中にのみある。あなたは束縛されてはいないのだ。ただ、あなた自身を理解しなさい。そのこと自体が永遠なのだ。

275p～280pから転載
「アイ・アム・ザット 私は在る ニサルガダッタ・マハラジとの対話」
第55章
すべてをあきらめなさい、そうすればすべてを得る
https://maharaji512.muragon.com/entry/752.html

マハラジなどの賢者、聖者たちが、いったい何が言いたいのかと言うと

あなたも私も、すべての人間が神だということ。
人間にとって、一番大切な事は、生きる事では無いのです。
人間にとって、一番大切な事は、幸せになる事では無いのです。
人間にとって、一番大切な事は、たった一つ、
すべてが神だという事を気づく事、思い出すことなのです。
宇宙＝神＝愛
宇宙にある、すべての物(者)、すべての出来事は、神です。愛です。

思い出した人から、順番に、地球を卒業できるのです。
人間界を卒業できるのです。
人間界を卒業して、次の段階に、次のステージに進むのです。
あなたは、あなた自身が神、愛だと気づく、思い出す事が目的で存在しているのです。

宇宙には、無駄な物が、ひとつも無いのです。
宇宙では、無駄な出来事が、ひとつも起こらないのです。
すべての出来事には、大切な意味があり、必要不可欠だから起きるのです。
宇宙には、1人の犯罪者も悪魔もいません。
すべてが神なのです。
主役も脇役も、悪役も、すべて神が演じているのです。

★補足
人類全員が自分たちが神だと、愛だと悟る時期は、
あと1万年～1億年先だと個人的に予想している。
それまでに徐々に犯罪が減少していく。
ですから最後の殺人事件が起きる時期が、1億年後という可能性もありえる。
例えば、現在から1億年後の
令和1億4年(西暦100002022年)8月20日に地球で発生した最後の殺人事件が起こって、
その殺人事件が人間が人間を殺した最後の殺人事件だと歴史に刻まれる。