神へ帰る[神との対話シリーズ]第9章 96p~110p
★私はノンデュアリティ(非二元)が大好きなので、神や悪魔などは本質的に存在しないと確信しているのですが、尊敬する非二元の賢者ニサルガダッタ・マハラジも神は存在しないと言いながら、神を固く信じる人に対しては、神という概念を利用して、非二元を分かりやすく伝授しています。
要するに、非二元を理解できない相手に対して優しく説明する為に、非二元とは真逆の概念さえ利用して教える。非二元を薄めて教える、希釈して教えるのです(笑)
これが非二元を分かりにくくしている元でもありますが(笑)
超簡単に、非二元を説明すると、両極に偏らず、真ん中の不動の境地。
仏教思想の中にもある、中道や中庸と本質的には同じものなのです。
非二元は、禅の信心銘(しんじんめい)と同じものです。
禅の奥義 『信心銘』(2014.5.13) - プロクルステスの寝台
老子の無為自然の思想も非二元、ノンデュアリティとほぼ同じ概念だと思うので、
信心銘と無為自然を先に理解すれば、非二元、ノンデュアリティも理解しやすいと感じる。
老荘思想 - Wikipedia
老子の「無為」は「なにもしないでいること」ではない | NHKテキストビュー
ニール・ドナルド・ウォルシュの「神との対話」を読んだ時も非二元との共通点が多いと感じた。
★おすすめ★うんこくさい(笑)
雲黒斎の『うんちャンネル』
あの世に聞いた、この世の仕組み
1943年9月10日~77歳。アメリカ合衆国ウィスコンシン州ミルウォーキー生まれ。ローマ・カトリックの家庭で、その教えのもとで育つ。20歳の頃にはカトリックの原罪の観念に納得できないものを感じて神に背を向けるようになる。精神科医エリザベス・キューブラー=ロスがホスピスの前身との言える私財を投じて設立した死に向う患者のための施設でスタッフをしたり、ラジオ番組のディレクター、新聞の編集長、マーケティング、広報の仕事など。
1990年代初頭(47歳)、火事で自宅が全焼、離婚、自動車事故で首が折れ失業。オレゴン州アッシュランドのすぐ外にあるジャクソンホットスプリングスのテントに住み、時にはゴミ箱から食べ残しを漁り残飯を食べた。食べるためにアルミ缶を集めてリサイクルすることを余儀なくされた。当時、彼は自分の人生が終わったと思っていました。落胆した彼は、ホームレスから抜け出し、地方ラジオ局のDJに採用されるがラジオ局が倒産し失業。そういう人生のどん底の時期に、神の声が聞こえ、それを書き留めた。1995年(52歳)、出版された「神との対話」は135週間ニューヨークタイムズのベストセラーリストに残った。日本語訳はサンマーク出版から1997年(平成9年)に出版。
補足
無職になって絶望していたニール(50歳)は神に対し不平不満の数々を紙に書きなぐって、
眠りに付いた早朝、神の声によって目が覚め、神との会話を書き留めた。
離婚歴が在り、無職の中年男に神が話し掛けるはずがないと、思いながらもニールは
心の中に語りかけて来る神との会話を書き溜め、友人たちに読んで貰うと、皆が感動し、
タイプライターで清書してくれて、小さな出版社に原稿を送ってみると採用され徐々に本は売れ、その後、大手出版社から日本円で約1億5千万円の出版権の提示をされ契約した。
「神との対話」シリーズの本は世界37か国で出版され、日本でも25冊が翻訳され能力開発ビジネス系のサンマーク出版やPHP研究所などから出版されている。
★
神のメッセージとされる思想の中核は、以下の通りである。
ウォルシュがまとめた25のコアメッセージから一部を紹介する。
1・私たちは一つである
2・十分である
3・あなたがしなければならないことは何もない
4・神は万人に常に語りかけている
5・正しいものも悪いものも存在しない
6・霊的な意味では、この世界に犠牲者も悪人も存在しない
7・世界の原型を考えると、不適切な存在はいない
8・地獄のような場所はなく、永遠の地獄行きは存在しない
9・死は存在しない
10・空間と時間は存在せず、あるのはただ今とここだけである
11・愛が存在する全てである
12・あなたはあなた自身の現実の創造者である
13・あなたの人生の目的はあなた自身を新しく再創造することである
14・絶対の真実はなく、全ての真実は主観的なものである
15・人間という種はまさに幻想の中に置かれている
16・あなたは他者に脅かされていると考えるが、本当のところ、あなた自身の信念に脅かされている
17・地球に住むすべての人々に新しい福音をもたらそう:
「私たちは一つである。私たちとは、より良い道ではなく、単に別の道に過ぎない」
★
神との対話を解説しているサイト
『神との対話』との対話
作者:いのうげんてん
http://ncode.syosetu.com/n6322bf/
★
検索「神との対話」解説動画や朗読動画がたくさんある。
ユーチューブにある「神との対話 Conversations with God 映画版」(無料)を見れば、
ニールが神との対話を書くまでのいきさつと、その後の世間からの批判なども描かれている。
★
https://books.rakuten.co.jp/rb/11588679/
「神へ帰る」(神との対話シリーズ第9弾2006年)シリーズは10弾まである。翻訳本2007年
第9章 この世界には被害者もいなければ、悪人もいない。
(この神とニールの会話形式の本は文字の濃淡の違いでニールと神のセリフを書き分けているが、ここではセリフの前に神やニールと表示して分かりやすくしました)
神
あなたの友人の話は、ひとが自分の死をよく生きることによって、ほかのひとたちにも
その死をよく生きるようにしむけられるという驚くべき事例だ。とても印象的ですばらし
い物語だね。
ニール
わたしもピップのように見事に死ねたらいいなと思いますよ。
神
いまこうして対話をしていることが、あとになって大きな違いを生むはずだよ。自分は
死ぬことを選んだから死ぬのだとわかっていれば、大きな助けになる。
ニール
誰でも死ぬことを選んで死ぬんですか? ピップが死んだのは、自分が選んだからです
か? 延命装置をはずされて亡くなったテリー・シャイボは、ああいう死に方をしたかっ
たんですか?
神
そうだね。ピップの場合はわかるだろう。彼女は、死ぬときを自分で選ぶと言っていた
のだから。新しい年が明けるのを見届けたいと言ったのだったね。
ニール
そうですけど、でも彼女は、人生のあの時期にガンで死にたいと思ったんですか? ほ
んとうに、あんなに早くこの世を去りたがっていたんでしょうか? 夫や子供たち、それ
に家族にしてみれば、そんなことはとても受け入れられないでしょうね。きっと、とても
悲しがってたずねますよ。どうしてピップはこんなふうにぼくたちを遺して逝ってしまい
たかったんだ、って。
神
その答えを聞いたら、あなたは衝撃を受けるだろうな。
ニール
とおっしゃいますと?
神
それはあとにしよう。もっとあとになってから話すべきだ。その前に、しっかりと基礎
固めをしておかなくてはいけない。そうすれば、その答えの衝撃もだいぶやわらぐだろう
から。
ニール
まあ、その答えがどんなものかはわかりませんけど、テリー・シャイボの家族もきっと
同じ疑問をもっていますね。彼らも、ひとは自分の死期と死に方を「事前に選んで」いる
なんてことは、頭から否定するだろうな。いや、たいていのひとが言いますよ。「わたし
の体験では違う。それにピップやテリーの場合だって違うよ」と。
前に、魂は自分の仕事が完了したときにのみ身体を離れる、だからそれは祝福すべきとき
だとおっしゃいましたよね。それでも魂が身体を離れるのは、この物理的な世界に遺され
る者にとってはとても悲しいことですよ……遺されたひとたちに向かって、あなたの愛す
るひとはじつは自分で選んで逝ったんだ、と言えば、故人はもうあなたがたと一緒にいた
くなかったんだと言っているように聞こえます……それはとてもつらい、ひどいことだと
思うな。
知り合いの女性の夫が若死にしましてね。彼女はその悲しみを長いこと、引きずっていま
した。でも、ほんとうにつらかったのは幼い娘さんだったんです。娘さんは父親の死をど
うしても克服できませんでした……自分を置いて死んでしまった父親にいまでも怒りを感
じています。どうして父親がそんなことをしたのか、理解できないんです。その彼女に向
かって、魂はみんな自分がそうしたいから身体を離れるんだ、どの魂も自分の死を自分で
引き起こしているし、それどころかそのときに死ぬことを望んでいる、なんて言ったら、
もっともっと傷つきますよ。
神
その娘さんが、父親は自分が死を望んでいることを意識的には知らなかったかもしれな
い、ということを理解すればべつだろうね。
これは、もっとあとで話す驚愕の答えとは違うよ。だが、ひとつの可能性として、いま
考えておくことも大切だろうね。
ニール
よくわかりませんが。彼女の父親は自分が死を望んでいることを意識的には知らなかっ
たかもしれない、ってどういうことですか? だって、誰でも自分で自分の死を引き起こ
している。誰も自分の意志に反して死ぬことはない。とおっしゃったじゃないですか?
神
人間の創造と「知っていることを知る」経験のレベル/段階には三つあることがわかれ
ば、理解できるかもしれないね。
思い出してごらん。あなたが死ぬとき、完了していないなんてことはありえないが、それ
に意識的に気づいていないことはありうる。と言っただろう。
魂は超意識のレベルではこの生涯は完了したと知っているが、潜在意識や意識のレベルで
はそれに「気づいて」いないかもしれない。
ニール
経験の三つのレベル/段階というお話は、以前の対話でもありましたね。『神との友情』
のなかにあります。すごく不思議でおもしろかったな。
神
しかし、今回は不思議でおもしろいだけでなく、ちゃんと理解することが大切だよ。そ
うすれば、あなたの疑問に答えが出る。
ニール
それじゃ、おさらいしましょうか。経験の三つのレベル/段階って何でしたっけ?
神
「潜在意識」の段階とは、あなたが自分の現実を知らず、意識的に創造してもいない経験
の場だ。「潜在意識」で創造しているときは、自分が何をしているかにほとんど気づいて
いないし、まして、なぜそうしているかもわからない。
べつに「悪い」レベルの経験ではないから、批判しないように、これは贈り物だ。なぜな
ら、この段階ではものごとが自動的だから。
ニール
たとえばどういうことですか? 「ものごとが自動的だ」というのはどういう意味です
か?
神
たとえば髪の毛が伸びる、まばたきをする。心臓が鼓動するというのは自動的な働きの
例だね。腰を下ろして、さて「まばたきをしなくてならない。爪を伸ばさなくてはなら
ない」などとは考えないだろう。こういうことは(あなたの身体システムの働きはすべて)
とくに意識的な指示なしに進行している。
「潜在意識」では問題を瞬時に解決する。入ってきたデータをチェックし、記憶装置を探
して無数の状況に応じた迅速な対応を引き出すのだが、それもやはり自動的に行われる。
熱い鍋にさわったとき、手を引っこめなければならないと考えたりはしないね。あっと思ったらもう、手をひっこめている。これが「事前のデータにもとづいた自動的な対応」だ。
「潜在意識」はあなたの生命を救う場面がある。しかし人生のどの部分を自動的に創造す
ることを選んだかに気づかないと、自分はものごとの原因ではなくて「結果」だと思うか
もしれない。自分を犠牲者だとすら考えるかもしれない。だから、何を意識しないという
選択をしたか、それを認識することが重要だ。
二つめの「意識」のレベル/段階は、何をしているかをある程度は認識して、自分の現実
を知り、創造している経験の場だ。どの程度まで認識しているかは、「意識のレベル/段
階」による。これが物理的なレベルだね。
霊的な道で努力しているとき、あなたはつねに「意識を引き上げ」ようとする。物理的な
現実の経験をもっと広げて、ほかのレベルで知っている自分の真実をそこに取り入れ、
包みこもうとして生きている。
三つめの「超意識」のレベル/段階は、何をしているかを充分に認識して、自分の現実を
知り、創造する経験の場だ。これが「魂」のレベルだね。あなたがたのほとんどは、「意
識」のレベル/段階では「超意識」の意図に気づいていない……気づいている場合はべつ
だが。
「超意識」とは、大きな魂の課題をかかえている部分だ……あなたが経験し、感じるため
に身体に宿ったことを「完了」しようとする。「超意識」は、つねにあなたをつぎの最も
望ましい成長の経験へと導き、まさにそうであるべき正しく完璧な人びとや場所や出来事
へと引き寄せて、知ることと経験とを組み合わせて感情を生み出せるように……真の自分
についての認識を創造できるように……しむけようとしている。
ニール
この前、このことについて話したとき、潜在意識と意識と超意識のレベル/段階で同時
に同じ意図をもつことがあるか、とおたずねしましたね。
神
そう。そして、「ある」と答えたね。それは「三つが一体になった」意識のレベルで、
超絶意識と呼ばれる。「キリストの意識」と呼ぶ人も、「高次の意識」と呼ぶ人もいる。
あなた方はみな、その場所に行くことができる。瞑想によって行く人も、深い祈りに
よって行く人もいるし、儀式やダンスや聖なる祝祭によって行く人もいる。それか
ら、あなた方が「死」と呼ぶプロセスを通じて行く人もいるのだよ。
そこに到達する道はたくさんある。そしてそこに到達すれば、完璧に創造的になる。意識
の三つのレベル/段階がひとつになる。「すべてが足し合わされた」と言ってもいいが、
じつはそれ以上だ。
なぜなら、あらゆるものがそうだ。そこでは全体は部分の総和よりも大きいから。
「超絶意識」とは、単に潜在意識と意識と超意識が混ざり合ったものではない。すべてが
混ぜ合わされ、さらにそれが超えられたときに起こる。そのとき、あなたは純粋な
「存在」になる。この「存在」は、あなたのなかの創造の究極の源だ。あなたはそれを「死」の前に体験するかもしれないし、死後に体験するかもしれない。
ニール
たぶん、生きている<マスター>はそうやって創造するんですね。
神
そう。
ニール
それじゃ、<マスター>は驚かないんですか?
神
いつも意識を引き上げているひとにとっては、成果や結果はつねに意識的に意図された
もので、決して意外なものではない。経験がどれほど予想外かをみれば、その経験を知覚
している意識のレベルが直接的にわかる。
<マスター>をめざして学んでいる者は、たとえその経験が好ましく「見えない」として
も、いつも自分の経験に同意する。自分がどこかのレベルでそれを意図しているはずだと
知っているからだ。それを「知っている」から、ほかのひとにとっては大きなストレスに
なる環境にいても、完全に安らいで「落ちついて」いられる。
<マスター>をめざす学習者は、どの意識のレベル/段階でその経験を意図したのか必ず
しもわかっていないかもしれない。だが、どこかのレベルでは自分が責任を担っているこ
とを疑わない。それを知っていることこそ、<マスター>への道を歩いている証なのだ。
さっき、ピップは死にたがっていたのかと聞いたね。自分で自分の死を引き起こしたのか
と。あのときわたしは、「意識のレベルでは違う」と答えた。その言葉の意味がもうわか
っただろう。
人間の魂に影響を及ぼす決定はすべて、三つの意識のレベル/段階のいずれかで、あるい
は第四の超絶意識のレベルで、その魂自身によって行われている。
ピップはすべての魂と同じく、生涯のどの時期に身体から離れるかを選択した。彼女の場
合、その決定は意識のレベルで行われたのではなかった。だが、超意識で大きな決定をし
たあと、ピップは意識的に正しい出発の日時を(一月一日、新しい年が明けた直後を)
選んだ。事前に自分でそう言っていたのだから、この決定が意識のレベルで行われた
ことはわかるだろう。彼女は自分が何を選んでいるかを完全に認識して創造したんだよ。
ニール
テリー・シャイボの場合もそうだったのかもしれませんね。
彼女は植物状態になるまでの人生の出来事を、意識的に選んではいなかったかもしれない。
でも、そのあと状況が変わったんじゃないかな。テリーは「意識を失った」と言われまし
た。でも、ぜんぜん意識を「失って」なんかいなかったかもしれない。そうじゃなくて、
意識を移行させたのかも。違うレベルの意識にいる自分を「発見」したのかもしれません
…まず超意識のレベルでの自分を発見し、自分がなぜ、何を創造しているかを充分に認識
して、この世にやってきた目的を完成し、それから最後に超絶意識のレベルに移って、自
分が本質的に「神性」と一体であるという「絶対的な気づき」を得たのでしょう。 テリ
ー・シャイボは生と死の問題について、魂と神について、それから彼女のような場合には
何が人道的な行為なのかについて、世界の人びとが探求を深めて新たなレベルに進むよう
にしむけるために、自分の生涯を活用したんだと思うんです。
霊的なレベルでは、テリー・シャイボは決してああいう状況の犠牲者ではなかったと
思います。最期の歳月には、彼女は何が起こるかを知っていたし、その運命に身をまかせ
て、全人類のために自分のケースに世界の関心を喚起したんじゃないかな。
イエスもまったく同じことをしたんだと思いますね。
テリーについて、わたしの考えは当たっていますか?
神
個々の心の内なる超意識や超絶意識の働きを暴露するのは、まったく立ち入ったことだ
し、不適切だろうね。だが、すべての人間についてこれだけは言えるし、これまで何度も
何度もくり返し言ってきたはずだよ。
この世界には被害者はいないし、悪人もいない。
ニール
そのフレーズは、この対話だけでも聞くのはもう三度めか四度めですね。でも、わたし
は前にも同じようなことを言ったし、これからも言うんだろうな。被害者は誰もいないっ
て考え方は、ときには気持ちのうえで受け入れがたいことがありますね。
それはほとんどのひとが人生の状況をふつうの人間の非常に限られた視点で見ているから
だ、って前におっしゃいましたが、自分の意識を引き上げたい、そして人類全体の意識を
引き上げる力になりたいと思っているわたしたちみたいな者は、どうすれば理解を広げら
れるんですか。
神
人びとに創造の道具、つまり、思考と言葉と行為について話してやりなさい。これはあ
なたがたはミクロの現実を創造する仕掛けだ。完璧な道具だよ。すばらしい効果をあげる。
あなたが考えること、言うこと、そして行なうことが、あなた方が「自分」と呼ぶ体験と
人生の条件と理解を創造する。
以前にも言ったとおりだ。自分を犠牲者と考え、犠牲者だと言い、犠牲者のように行動す
るなら、あなたは実際には犠牲者ではないのに犠牲者の体験をする。
同じことは、ほかのひとたちの体験にどんなレッテルを貼るかを決める場合についても言
える。
誰かを犠牲者と考え、犠牲者として語り、そのひとが犠牲者であるように行動するなら、
そのひとは実際には犠牲者ではないのに犠牲者の体験をする。
あなたの経験からすれば、テリー・シャイボは「犠牲者」だったか? たぶん。そうだろ
う。では、テリーは犠牲者か? 違う。
自分が創り出した状況の犠牲者になることはありえない。
いつもこのことを覚えておきなさい。
自分が創り出した状況の犠牲者になることはありえない。
したがって、状況の犠牲者であるとは、その状況は自分が創り出したのではないと断言す
ることだ。それは自分について嘘を言うことだよ。
あなたは自分の人生のすべての状況を創り出している。意識のレベルで創造しているなら、
自分で気づくだろう。潜在意識や超意識のレベルで創造しているなら、気づかないかもし
れない。それでも、自分で状況を創り出しているのだ。
すべての<マスター>は、このことを知っている。だから他人を指して、「あなたがわた
しにこんなことをした」と言う<マスター>は誰もいない。
だが、あなたは自分が選択した体験をするだろう。あなたは生まれる前の霊的な領域
における人生/生命の結果として、真の自分とは何者かを知るためにこの世界にやってき
て、それを体験するかもしれないし、そうではない何かを、それ以下の何かを体験するか
もしれない。
すべてのことがそうであるように、これについてもあなたには自由意志がある。
ニール
それでべつの疑問がわいてきましたよ。生まれる前にも意識はあるんですか? いまお
話しになったことからして、答えはイエスのようですが。するとわたしたちは「生まれ
る」前に自分自身を「認識」しているですか?
神
もちろん、そうだ。はるかに前からだよ。「あなた」である「あなた」は、つねに永遠
に自分自身を「認識」している。このことについては、もっとあとで誕生ということを深
く見つめるときにくわしく話そう。いまのところは、「あなた」はこれまでも……いまも
……これからも、つねに在る、ということだけを知っていればいい。生まれるというのは、
あなたが、ただ分解するだけなんだよ。
ニール
なんですって?
神
あなたは分解する、一体であることをやめる。「唯一無二」であることをやめて、自分
を身体と精神と霊の三つの部分に分解する。あるいは潜在意識と意識と超意識と言って
もいい。
ニール
なるほど、そういう関係なんですか。
神
大ざっぱに言えばそうだね。ひろく言えばそうだ。こまかい部分まで完全に正確な関係
というわけではないが、大きな全体像はこれでつかめるだろう。
この聖なる三位一体(三つの部分からなる神)のなかで、あなたが意識的に活動する
のは精神の場だ。
したがって、自分が体験しようと選択したことだけを考え、現実にしようと選択したこと
だけを語り、自分の最高の現実を示すために選択したことだけを行なうよう身体に指示する
ために、精神を活用しなさい。これが意識のレベルでの創造のやり方だ。
このことをよく考えてごらん。<マスター>はすべて、そうしているのではないか? こ
れ以上のことをした<マスター>がいるだろうか?
いないよ。はっきり言う…いないのだ。
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これって結局、正解なんてなくて自分が思ったように生きろよってことだと思うんですよ。マスクのことに関しては、たとえ建前だとしても公共の場ではしています。でも、いちいち人が言うことを気にして生きてらんないし、そんな言葉がなんぼのもんじゃいという気持ちもやっぱりあって。