中高年応援チャンネル 57歳 地球旅行 日記

人間と呼ばれている生物を操縦して地球を旅行中。自分自身の為の備忘録。

インテグラル・ヨーガ p179~p181

 スワミ・ヴィヴェーカーナンダが、ヒンドゥーの神話の中から、ある話を引用している。
 あるとき神々の王インドラ神は、その高い神格から降ろされて、豚の身体をとることを余儀なくされた。豚というのは知ってのとおり、ぬかるみの中に住んでいる。だからインドラ神も、ぬかるみの中で転げ回っていて、とうとうつがいになる雌豚を見つけた。彼らの愛の結果として、たくさんの子豚が生まれた。天の神々(デーヴァ)は、自分たちの王様のその有様を見て怖気(おぞけ)をふるった。そして、もう我慢できないというので、天から降りて来てこう言った。
「あなたはインドラ神なのですよ。われわれの王様なのです。それがこんなところで何をしておられるのですか? あなたのそんな姿を見ると、私たちは恥ずかしい」
 インドラは答えた、
「ここでこうしていることが私にとって不幸だって? おまえたちは高いところに住んでいて、ここでこうして生きている私は不幸せだって? 何という馬鹿者どもだ! おまえたちも豚になってみろ。そうすればその楽しさがわかる。さあ早く。時間を無駄にするな。豚の身体になれ。そうすればその素晴らしさがわかる」
デーヴァたちは言った、
「あなた様をこのままにしておくわけにはまいりません。どうしてもそこから抜け出していただかなくては…」
インドラは答えた、
「邪魔をしないでくれ。私は子豚の面倒を見なきゃならん。彼らは私と遊ぶのを待っているんだ」
デーヴァたちは強硬策をとることにした。
「よし、彼は子供たちに愛着を持っているから、それを取り上げてしまおう」
そして彼らは、子豚を一匹ずつ殺していった。
インドラは嘆き悲しんだ。その嘆きが治まると、彼は雌豚にすがりついてこう言った、
「ねえおまえ、もっと子供を作ろうよ…」
しかしデーヴァたちの意思は堅かった。彼らはインドラからその雌豚を引き離し、これも殺してしまった。
 インドラの呻吟(しんぎん)は続いた。デーヴァたちは、彼の身体も取り上げてしまうことにした。
 彼らが豚の身体を刺し貫いてそれを開くやいなや、インドラの魂はそこから抜け出し、地上の骸を見下ろした。
「あなたはあの身体の中におられたばかりか、そこにとどまりたいとさえ思っておられたのです」
インドラは答えた、
「あんなものはもうたくさんだ。さあ帰ろう」



新版インテグラル・ヨーガ パタンジャリのヨーガ・スートラ 単行本 – 2020/3/10
スワミ・サッチダーナンダ (著), 伊藤 久子 (翻訳) 私が所有しているのは1993/12/1発行本


インテグラル・ヨーガのこの本の上記のインドの神話の内容は、エイリアン・インタビューの話しに通じるものがある。永遠の自由の性質を帯びている我々自身が、地球の人間の中に閉じ込められている原因の一つに性欲がある。輪廻転生を繰り返してしまう原因。
「エイリアン インタビュー」マチルダ・オードネル・マックエルロイ 備忘録 - 中高年応援チャンネル 57歳 地球旅行 日記

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